金融庁の概算要求が過去最大の400億円規模へ 暗号資産交換業者のモニタリング要員も増やす方針
金融庁が2027年度予算の概算要求で過去最大となる400億円規模を計上する方向で調整に入ったと、8月24日に日本経済新聞と共同通信が報じた。AIを使った市場監視基盤の整備に加え、暗号資産交換業者のモニタリングを担う専門人材の増員も盛り込まれる見通し。正式な概算要求書はまだ公表されていない。
金融庁の概算要求が過去最大400億円規模へ
金融庁が2027年度(令和9年度)予算の概算要求で、過去最大となる400億円規模を計上する方向で調整に入った。8月24日に日本経済新聞と共同通信が報じ、25日にCoinPostなどが後追いした。暗号資産交換業者のモニタリングを担う専門人材の増員も、要求の中に入る見通しとされている。
報じられている中身
柱はデジタル分野への投資。AIを活用した市場監視・モニタリング基盤を整備し、金融機関のサイバーセキュリティ対策を強化する。量子コンピューターでも解読が難しいとされる耐量子計算機暗号(PQC)への移行支援も進めるという。
組織面では、暗号資産取引業者のモニタリングと、サイバー攻撃への悪用が懸念される先端AI「フロンティアAI」のリスク対応を担う専門人材を増やす。信用金庫・信用組合の不祥事が続いていることを受け、金融機関検査の司令塔となる「検査企画室(仮称)」の新設も求める。
- 要求規模は400億円規模。前年度に比べ6割程度の増加になる見通し
- 金融庁の予算はこれまで200億円台が中心で、400億円は過去にない規模
- AIによる市場監視・モニタリング基盤の整備
- 耐量子計算機暗号(PQC)への移行支援
- 暗号資産交換業者のモニタリング担当とフロンティアAI対応の専門人材を増員
- 検査企画室(仮称)を新設
- 地方銀行・信用金庫向けの支援も拡充
- 具体額は今後の財務省査定を経て決まる
金融庁サイトの「予算・決算」ページに載っているのは、8月25日時点では令和8年度分まで。令和9年度の歳出概算要求書はまだ公表されていない。ここに書いた数字はすべて報道ベースで、確定額ではない。
金額そのものより、内訳に暗号資産交換業者のモニタリング要員が名指しで入ったことのほうが大きいと思う。予算というのは「どこに人を張るか」の宣言でもあるので。ただ400億円は要求段階の数字で、財務省の査定でどこまで残るかは別の話。ここを混同しないようにしたい。
Xでの反応
8月25日の日本語圏では、CoinPostとBITTIMESの記事を共有する投稿が中心だった。予算額そのものより「金融庁の役割が変わるのか」「そもそも監督は機能するのか」に反応が寄っている。
盛り上がっているというより、静かに受け止められている感じ。慎重な声のほうが具体的だったのが印象に残った。人と予算がついても、それが実際の監督にどう効くかは数年見ないと分からないよね。
これから何を見ればいいか
まず8月末に各省庁の概算要求が正式に公表される。金融庁サイトの「予算・決算」に令和9年度分が載れば、報道されている400億円という数字と内訳を一次資料で確認できる。そのあと年末の財務省査定で金額が固まる。あわせて、金融庁が8月7日に公表したサイバー報告様式の統一に関する監督指針等の改正案は、9月7日までパブリックコメントを募集している。暗号資産交換業者を含む17分野が対象になっている。
出典: CoinPost
本記事は公開されている情報をもとにした事実の紹介と、それに対するコミュニティの反応の記録です。 特定の暗号資産の売買を推奨するものではなく、投資助言でもありません。 価格や制度は変動します。投資判断はご自身の責任で行ってください。