XRPLのAIスターターキットがv1.1でStripe・TempoのMPPに対応 AIエージェントがXRPとRLUSDで支払える形に、ただしベータで採用事例は未公表
RippleXがXRP Ledger AI Starter Kitのv1.1を公開し、StripeとTempoが策定したMachine Payments Protocol(MPP)とOpen Wallet Standardに対応した。AIエージェントがデータや計算資源の代金をXRPやRLUSDで支払える。日本語圏では解説投稿が相次いだ一方、「Stripeの通常決済に乗ったわけではない」「実際にどこまで使われるか」という冷静な指摘も出ている。
XRPLのAIキットが Stripe・TempoのMPPに対応
RippleXが9月17日、XRP Ledger向けの開発キット「XRPL AI Starter Kit」のv1.1を公開した。StripeとTempoが共同で策定した決済標準Machine Payments Protocol(MPP)に対応し、AIエージェントがデータや計算資源の代金をXRPやRLUSDで支払えるようになる。
発表されている中身
MPPは「AIエージェントが仕事をしながら支払う」ための手順を決めた標準。サービス側がリクエストに対して値段を返し、エージェントが支払いを承認し、サービスがリソースを渡す、という流れになる。StripeとTempoが共同執筆した。
v1.1ではMPPに加えて、複数のブロックチェーンのウォレットを共通のインターフェースで扱うOpen Wallet Standardにも対応した。エージェントは秘密鍵に触れずに取引をリクエストでき、支払い上限や送金先の許可リストといった歯止めをかけられる。
もう一つの目玉がXRPのPayment Channels(支払いチャネル)。エージェントがXRPを一度預けておけば、その中で何百回と有料の問い合わせを走らせ、そのつど少しずつ承認していける。提供側は溜まった分をまとめて受け取れるので、1問い合わせごとに台帳へ書き込む必要がない。
- 公開日:2026年9月17日(RippleX開発者ブログ)
- 対応した標準:Machine Payments Protocol(Stripe・Tempoが共同策定)、Open Wallet Standard
- 支払える資産:XRP、およびRLUSDなどXRPL発行トークン
- ただしセッション形式(Payment Channels)は現状XRPのみ。ステーブルコインへの拡張は台帳のアップグレード案しだい
- Rippleは6月にx402にも対応しており、どちらか一方に賭けない形
- ソフトウェアはベータ。商用で使っている顧客名も決済額も公表されていない
x402のときも思ったけど、Rippleは「標準を作る側」ではなく「どの標準にも乗る側」に回ってるのよね。AIエージェント決済がどの規格で固まるかまだ見えない以上、これは堅い選び方だと思う
Xでの反応
日本語圏では9月19日にかけて解説投稿が相次いだ。ニュースそのものより「AIが自分で支払う」という絵の部分に食いついている投稿が多い一方、内容を正確に切り分けた指摘も出ている。
NEXTMONEYさんの切り分けが正確だと思う。「Stripeで払えるようになった」ではなくて「StripeとTempoが作った機械同士の決済標準に、XRPとRLUSDという選択肢が増えた」が正しい。ここを混ぜて読むと話が大きくなりすぎる
これから何を見ればいいか
確認できる事実として残っているのは3つ。まず、まだベータで商用の採用事例が公表されていないこと。次に、Payment Channelsのセッション決済がXRPのみで、RLUSDを含むステーブルコインへ広げるには台帳のアップグレード案の成立が要ること。最後に、Rippleがx402とMPPの両方を抱えていること。この3つのどれかが動いたときが、次の節目になる。
出典:RippleX Developer Blog「The XRP Ledger AI Starter Kit v1.1」
出典: CoinDesk / RippleX Developer Blog
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