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サウジアラビアが中国主導のmBridgeから離脱 中銀は「予定どおり実証を終えただけ」と説明、Xでは「脱ドルの後退」として拡散
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サウジアラビアが中国主導のmBridgeから離脱 中銀は「予定どおり実証を終えただけ」と説明、Xでは「脱ドルの後退」として拡散

FTの報道で、サウジ中央銀行(SAMA)がCBDCによる国際決済基盤mBridgeの参加メンバーではなくなったことが分かった。SAMAは2025年5月13日に概念実証を完了し、当初計画どおりの終了だと説明している。日本のXでは「米ドル・SWIFT依存を減らすシステムからの撤退」という速報として広がったが、mBridge自体はマカオが2026年に加わるなど拡大しており、撤退=計画の失速とは言い切れない。

決済 2026.09.20

サウジがmBridgeを離脱

理由
2025年5月13日に概念実証を完了
経緯
2023年オブザーバー→2024年フル参加
現状
マカオが2026年参加、初日23件
出典 Business Standard(FT報道より)

フィナンシャル・タイムズの報道で、サウジアラビア中央銀行(SAMA)が中央銀行デジタル通貨(CBDC)を使う国際決済基盤「mBridge」の参加メンバーではなくなっていたことが分かった。SAMAはFTに対し、2025年5月13日に自らの概念実証(PoC)を完了しており、離脱は当初の計画どおりだと説明している。

発表されている中身

mBridgeは、参加国の中央銀行と商業銀行が中銀マネーのまま直接クロスボーダー決済・外国為替取引を行える仕組みで、分散型台帳技術を使う。コルレス銀行網を経由しないため、従来の国際送金にかかるコスト・時間・手続きの複雑さを減らせるとされてきた。

開発はBIS(国際決済銀行)イノベーション・ハブが主導し、香港金融管理局、タイ中央銀行、中国人民銀行デジタル通貨研究所、UAE中央銀行が参加した。サウジは2023年にオブザーバーとして加わり、その後フル参加国となっている。

ただしBIS自身は2024年10月にプロジェクトから手を引き、参加中銀へ運営を引き渡している。当時のカーステンス総支配人は「卒業した」という表現を使い、政治的な理由ではないこと、mBridgeはBRICSの決済基盤として作られたものではないこと、国際的な制裁に準拠する必要があることを述べていた。

  • SAMAはFTに「2025年5月13日にPoCを完了し、以降は参加メンバーではない」と回答
  • サウジの参加は2023年オブザーバー、2024年フル参加という段階を踏んでいた
  • BISは2024年10月に離脱し、参加中銀へ運営を移管
  • マカオ金融管理局は2026年に参加し、6月2日に稼働開始
  • マカオでは初日に3行が23件を処理、約13億パタカ相当
  • 関係者はFTに「限定的な参加であり、米国の圧力と結びつけるのは不正確」と述べている
💭 かっぱくんの見方

見出しだけ見ると「サウジが脱ドル連合から抜けた」に読めるけど、SAMA本人の説明は「試すところまでやったので終わり」なのよね。もともとフル参加は2024年からで、そこまで深く入っていたわけでもない。ここを混ぜると話がだいぶ変わる

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Xでの反応

日本のXでは9月20日の午前から、英語圏の速報アカウントの翻訳という形で一気に広がった。24時間以内にこの件へ触れていたのは7アカウント前後で、多くは同じ文面の引用・転載だった。

👍 mBridgeが何なのかまで含めて要約している投稿。事実関係の整理としては丁寧

🤔 「中国、香港、UAE、タイは引き続き参加しており、プロジェクトは継続」と補足している。ここを書いている投稿は少なかった

❓ FTの内容を紹介したうえで「しかしどうだろう?」と留保を付けている

❓ 撤退を米国との取引と結びつける見方。ただしFTの取材では、関係者がこの種の結論づけを否定している

💭 かっぱくんの見方

広がり方が典型的で、元の記事より「米ドル離れが止まった」という解釈のほうが速く走ってた。しかもその解釈、FTの記事の中で関係者に否定されてるやつなのよね。速報の翻訳だけで判断すると、だいたいこうなる(自戒)

見方が割れている点

離脱の背景を「米国の圧力」と読む投稿が複数あったが、FTの取材に応じた関係者はこれを明確に否定している。一方で、別の関係者は「サウジはより目立たない形で関与を続けている」とも述べており、完全に手を引いたのかどうかは外からは確認できない。現時点では、どちらの説も一次情報で裏が取れていない。

これから何を見ればいいか

SAMAからの公式発表は出ておらず、いまのところFTの取材に対する回答だけが根拠になっている。SAMAやBISからの一次発表が出るかどうかがまず1つ。もう1つは、マカオが6月に稼働させた実取引がこの先どこまで積み上がるかで、mBridgeが実証段階を抜けて商用に向かっているのかが見えてくる。XRPやRLUSDのような民間の決済手段とは狙う層が違うが、「コルレス銀行を経由しない国際送金」という同じ課題に別々のやり方で取り組んでいる点は共通している。

Business Standard: Saudi Arabia exits China-backed mBridge cross-border currency platform

出典: Business Standard(FT報道より)

本記事は公開されている情報をもとにした事実の紹介と、それに対するコミュニティの反応の記録です。 特定の暗号資産の売買を推奨するものではなく、投資助言でもありません。 価格や制度は変動します。投資判断はご自身の責任で行ってください。

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