書き手:TapBox運営事務局(運営者情報・編集方針)
XRP LedgerのPermission Delegationが有効化 主鍵を渡さず権限だけ委任、1口座あたり最大10種 Batchは同日の有効化待ち
2026年10月8日、XRP LedgerでPermissionDelegationV1_1が有効化した。口座の主鍵を共有せずに、支払いやコンプライアンス関連の操作権限だけを別口座へ委任できる。ただしPaymentBurnの委任は、必要な修正アメンドメントが賛成2票足りず未成立のため、公式が当面控えるよう案内している。
XRPLの権限委譲が有効化
XRP Ledgerで「PermissionDelegationV1_1」というアメンドメントが、2026年10月8日に有効化しました。口座の主鍵(マスターキー)を他人に渡さないまま、支払いやコンプライアンス関連の特定の操作だけを別の口座に任せられるようになります。銀行やステーブルコインの発行体が想定されている機能です。
発表されている中身
有効化されたのは ledger 107,524,865。XRPL Dashboardでは米東部時間10月8日 午後5時29分と記録されています。日本時間だと10月9日の朝6時半ごろです。
これまでXRP Ledgerの口座は、鍵を持っている人が全部できるか、何もできないかの二択に近い形でした。今回の変更で、口座の持ち主が「この操作だけ、この相手に」という形で権限を切り出せます。主鍵はオフラインに置いたまま、日々の決済や承認だけを別口座に回す、という運用ができます。
いっぽうで、全部が解禁されたわけではありません。PaymentBurn(トークンの焼却)の委任については、fixCleanup3_4_0 というアメンドメントが有効になるまで控えるよう、公式の案内が出ています。この修正が入っていない状態だと、委任された側が既存トークンを焼くだけでなく、新しいトラストライン・トークンやMPTを作れてしまう可能性があるためです。
- 有効化日:2026年10月8日(ledger 107,524,865)
- 委任先1つにつき、持たせられる権限は最大10種類
- 権限の変更・取り消しは、新しいリストを出し直す方式。前のリストにあって新しいリストに無い権限は消える
- PaymentBurnの委任は、fixCleanup3_4_0が有効になるまで非推奨
- そのfixCleanup3_4_0は、信任バリデータ35のうち賛成27。必要な29に2票足りていない
- Batch(BatchV1_1)とfixBatchV1_2はこの時点で未有効。XRPL Dashboardの見込みは10月9日 14:12 UTC と 14:46 UTC(日本時間 同日 23:12 / 23:46)
- アメンドメントは必要な賛成数に届くと、14日のカウントダウンを経て有効化される
鍵を全部渡すか渡さないかの二択だったのが、やっと「この権限だけ」が言えるようになった。地味だけど、会社として使うならここが無いと始まらないのよね。経理の人に金庫の鍵そのものを渡す会社は無いので
Xでの反応
日本語圏では、10月9日の朝から昼にかけて複数のアカウントがこの話に触れていました。取引所の情報アカウントが事実ベースで流し、個人のアカウントが解説を足す、という流れです。盛り上がり方としては静かなほうで、価格の話とは切り離して見ている人が目立ちました。
「機関向けの職務分離として進捗だが、価格とは分けて見たい」っていう見方、自分もそう思う。これ自体はXRPの値段を動かす話じゃなくて、使う側の宿題が1つ減っただけ。でもこの宿題、減らないと誰も本番で使えないやつだった
これから何を見ればいいか
短期で見るのはBatch(BatchV1_1)とfixBatchV1_2です。XRPL Dashboardの見込みでは10月9日の14:12 UTC と 14:46 UTC。最大8件の取引をひとまとめにして、全部成功か全部失敗かにできる機能で、証券と代金を同時に動かすような用途で効いてきます。
もう1つはfixCleanup3_4_0です。35バリデータ中27賛成で、必要な29まで2票。ここが埋まって14日のカウントダウンが終わるまでは、PaymentBurnの委任は実質おあずけということになります。
この記事は2026年10月9日 12時台(日本時間)時点の情報です。アメンドメントの賛成数や有効化の見込み時刻は変わることがあります。
Unchained:XRP Ledger Enables Account Delegation as a Token-Minting Fix Lacks Two Validator Votes
本記事は公開されている情報をもとにした事実の紹介と、それに対するコミュニティの反応の記録です。 特定の暗号資産の売買を推奨するものではなく、投資助言でもありません。 価格や制度は変動します。投資判断はご自身の責任で行ってください。 記事の作り方や、誤りを見つけたときの連絡方法は運営者情報・編集方針をご覧ください。